肝臓が原因の口臭ってあるの?
肝臓の機能低下や病気が原因の口臭もあります。
その場合の臭いの特徴は、ドブや排水溝
や雑巾の臭い、またはアンモニア臭です。
肝臓はとても働きものの臓器で、丈夫です。多少のこと
では不調を感じにくくて、再生力も備えています。
その一方で、“沈黙の臓器”とよばれる様に、
ダメージを受けていてもはっきりとした症状が表れず、
気が付いたら病気が進行していた、ということも多々
ある、注意が必要な臓器でもあります。
そんな肝臓の行っている仕事は、
@ 取り込んだ栄養に代謝を促す
A エネルギーの貯蓄(ブドウ糖をグリコーゲンとして肝臓内に貯蓄)
B 胆汁の分泌
C アルコールやニコチン、その他有害物資の解毒作用
この4つになります。口臭と一番関係が深いのは、Cの解毒作用です。
食べ物が消化される過程で、体内にアンモニアが発生します。
肝臓はこのアンモニアを尿素に変えて、
尿として排出させ機能をもっています。
肝臓機能が低下すると、このアンモニアを処理する力も弱まります。
するとアンモニアを分解、排出しきれなくなってしまうのです。
溜まったアンモニアは血液の中に吸収されます。これが肺にも臭い
が運ばれて、アンモニア臭のある口臭の原因となってしまうわけです。
肝臓が原因の口臭は、肝機能の低下に
伴って臭いはどんどん強くなります。
アンモニア臭が強烈なときには、すでに重度の
肝臓疾患や末期の肝臓ガンである可能性が高いのです。
口臭の原因が口の中以外にもありそうで、臭いの種類
から肝臓が原因ではないかと疑われる場合には、
早めに病院で検査をすることをお勧めします。
肝臓の機能低下の原因には、ウイルス感染や薬剤障害など、
自分では対処しにくいものもありますが、大量のアル
コール摂取や喫煙といった理由も多く見受けられます。
他にも、精神的ストレス、肉食中食生活心の、
睡眠不足、運動不足も、肝臓に悪影響を与えます。
お酒の飲みすぎや喫煙を控えたり、週に2日は休肝日を
設けて肝臓を休ませてあげるなど、日頃からの肝臓ケアが、
間接的に口臭の予防にもつながるのです。