気づかないうちに歯周病になることがあるって本当?
虫歯は、痛みを感じたり、歯の色が茶色く変色したりするので、
自分でも「虫歯になりかけている」と自覚しやすいですよね。
それに比べると歯周病は、痛みもなく、気づかない
うちに静かに病気が進行してしまうことが多いのです。
歯周病は、ただ汚れて細菌が繁殖しただけの
口よりも、強い口臭を発生させる病気です。
その臭いは、病気が進行していくに従って悪化していきます。
歯周病になると、歯ぐきが弱くなり、出血がおこり
ますが、その血液が、ポルフィロモナス・ジンジ
バリスなどの嫌気性の菌を増殖させてしまいます。
その細菌が、崩れた歯ぐきの組織や、血球成分に
含まれるタンパク質を使って、悪臭の元となる
揮発性硫黄化合物を作り出すのです。
また、歯周病によって歯ぐきと歯の間にできた
隙間のことを歯周ポケットと呼びます。
この歯周ポケットから出てくる液には、メチル
カプタンという、揮発性硫黄化合物の元となる、
メチオニンが含まれているのです。
自分が歯周病かどうかですが、歯ぐきに触ってみると、
ぷよぷよして引き締まっていなかったり、歯ブラシや歯間
ブラシ(デンタフロス)によく血が付く人は要注意です。
また、鏡で自分の歯ぐきを見て、簡単な
歯周病チェックをすることもできます。
健康な歯茎はピンク色で、角がピンとして
ある程度のかたさを保っています。
歯周病の歯茎は赤みがかった色で、
形は丸みをおびて、ぶよぶよしています。
そして、痛みはほとんど感じませんが、簡単に出血します。
歯の根がぐらついたり、歯茎から膿が出ていた
り、また口のなかに粘つきを感じる場合には、
病気が進行している可能性が高いです。
すぐに病院で診察してもらうことをお勧めします。
歯周病にかかりやすい人は、歯磨きの回数が少ない(1日に
1回以下)、喫煙する、鼻呼吸ではなく口で呼吸をしている、
生活が不規則でストレスが多い、といった生活の人です。
つまり、歯周病は生活習慣病なのですね。
歯周病にかかっていない人は、これからもかからないように
しっかりとしたケアを、歯周病のサインが見つかった人は、
生活を正す、歯磨きをおこない歯ぐきのマッサージなども
取り入れるなど、健康な状態に戻れる様に頑張りましょう。