唾液から発生する口臭があるって本当?
私達の体にとって、口の中に出てくる唾液
(つば)は大切な役割を果たしていますよね。
でも、その唾液そのものが原因になっている
口臭もあるってこと、知っていましたか?
唾液の仕事は、まずは口の中での潤滑作用、それから食べ物の
消化の手助け、そしてや免疫の機能も受け持っています。
消化についてですが、「アミラーゼ」って
どこかで聞いたことがありませんか?
アミラーゼ(ジアスターゼともよびます)は
大根やカブに多く含まれる消化酵素です。
大根でタコを叩いて柔らかくする、なんて
料理番組で見たことがあるかもしれません。
それでは「リゾチーム」は知っていますか?菌の表面を壊してしまう
殺菌効果を持っていて、食品添加物としても使われています。
これらの成分は2つとも、唾液の中に含まれています。
ところで、大切な働きをしてくれているものの、
唾液ってあまりきれいなイメージはないですよね。
吐き出された唾液は、たいてい白く濁って見えます。でも、
それこそが、唾液がちゃんと仕事をしている証拠なのです。
実は、口の中で分泌された直後の唾液は
無色透明できれいなんだそうですよ。
それが口の中で、いろいろなものと混ざり、
だんだんと濁ってしまうのです。
他の物質と混ざらないと、消化や免疫機能
は発揮できないですものね。
さて、唾液が原因となる口臭のお話に戻りたいと
思います。は犯人は、この濁った唾液なのです。
かつて研究医によって、まだきれいな澄んだ状態の唾液と、
濁った状態の唾液を採取して、体温ほどの温度に温めて、
その臭いを確認するという実験が行われたそうです。
その結果はどうだったと思いますか?実は、澄んだままの唾液はなんともなかった
のに対して、温められた濁った唾液からは、嫌な匂いが発生したとのことです。
体温位の温度の濁った唾液、、、私たち皆が口の中に持って
いるものではないですか!そう考えるとちょっと怖いです。
唾液の濁りの中身は、食べかすなどの
口の中の汚れやタンパク質成分です。
歯周病の場合には更に血や膿も混ざることもあり、そうすると唾液は
黄色っぽく濁ってしまうそうです。臭いもよりひどくなります。